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−今回は家族がテーマの作品ですが、これまでのとの違いは感じますか?

尾方 やっぱり、関係性が「親と子」になってることですね。でも土田さんは本当の親子とか兄弟とかの設定にはしないことが多い。なんだろう、顔が似てないところが気になるのかな。いずれにしろ毎回いびつな家族にはなってると思いますね。そのいびつさが作品ごとにちょっとずつ違うのかな、とは思いますけど、劇的にこれまでと違っているということはなくて、空気感はいつもと一緒だと思います。

渡辺 『なるべく派手な服を着る』では、土田さん、水沼さん、奥村さん、金替さんの4人が四つ子の設定でしたよね?

尾方 四つ子で実はみんな血が繋がっていなかったっていう。その四つ子の弟の俺も本多君(※本多力さん、ヨーロッパ企画より客演)も血が繋がってなくて、みんなバラバラだった。

渡辺 ぱっと見ると「四つ子か?」って感じでしたもんね。会話の中で「顔は似てないけど」みたいな言い方をしていたのを覚えています。

−尾方さんは今回、遅れての稽古参加でしたが、それで感じたことは?

尾方 ご迷惑をお掛けしてすみません!参加した時には前半のシーンは出来ていたから、なんとなく客観的に見ることが出来ている気がします。いつもは最初から中にいるから、設定やセリフもどんどん変わっていっても、どこが変だとか分からなくなってきて(笑)。今回も最初聞いていた設定と比べると結構変わってたもんね。

渡辺 稽古場で土田さんが「ああ、尾方がいない!」って困ってました。MONOの作品では、尾方さんがツッコミ役を任されることが多いじゃないですか?

尾方 そうかなあ?

渡辺 だから、ツッコミができる人がいないって困ってたんだと思います。

尾方 いやいやそんなことない。誰でもできるって。

−今回の役柄はどんな人物ですか?

尾方 役柄は、実はまだよく分かっていません。MONOでは基本的にセリフを普通に読んで、それを見た土田さんが、こう変えたい、こうしたいって言う、その希望に応えていくっていうのがスムーズなやり方になってると思うんです。今回は遅れて稽古に参加したので前半は出番があまりないんですよね。で、前半で俺がやる役についての会話が結構あるから、その前振りの流れ上こういかなきゃいけないと思う部分が多い。役の流れと言うより芝居の流れで役を作っていく感じですね。あとは、台本にある事実だけ押さえていく、そして矛盾に感じるところやモヤモヤする箇所があれば、自分で整合性をとっていく。……MONOの芝居では役者の生理を我慢しなきゃいけないことがありますね。

渡辺 「役者の生理を我慢する」というと?

尾方 例えば、演技の流れでちょっと動いたりしたときに、演出にそれを止められたりする。後、セリフの頭に役者の生理を優先して「いや」とか「んが」とかが入るのもだめって言われたり。たぶん、我慢することでお客さんが見やすくなるんだと思うんですよね。逆に、それがリアルだからやってという演出家もいますね。

渡辺 良い話を聞きました!ちょうど今、僕は稽古の中で土田さんからそういう部分を指摘されてますから。

尾方 最初はみんな、それぞれの癖を指摘される(笑)。ニュートラルな状態なることを求めるね、土田さんは。

−渡辺さんは今回の役はどうですか?

渡辺 今回、役作りの上で特別に何かをしようとか、自分自身から何かを変えているという感覚はなくて、わりと僕と似たような性格だったり、共通点の多い人なのかなとは思います。僕にも兄がいますし。

尾方 そうなの?

渡辺 そう考えると役柄の兄弟と似てますね。僕も兄とはあんまり会わないし。会うのはお正月くらい。

尾方 仲良い兄弟っているもんね。ちょっと俺は信じられない(笑)。

渡辺 僕もです。男同士だと仲良い兄弟の方が少ないんじゃないんですかね?

尾方 全然連絡したりしない。

渡辺 僕もしないです。

尾方 どうやって仲良く大人になっていくんだろうね。

−尾方家はどんな家族でしたか?

尾方 まあ、普通だよ。父親は公務員で母親は専業主婦で、子供が大きくなったらパートに行って。兄、姉、俺の3人兄弟。5人家族。普通の家族です。

渡辺 うちも普通でしたね。兄はちょっと問題児でした。今はまじめに働いてますけど。兄が悪さをしては怒られてる姿を見てたんで「これやると怒られるんだな」みたいなことは兄を反面教師に学びましたね。「自分はやんないようにしよう」って。



 


−稽古中に意識していることはありますか?

尾方 意識していることは、ちゃんと自分のペースでやることかな。土田さんの演出って特殊でしょう(笑)?

渡辺 そうですね。

尾方 土田さんのペースに巻き込まれそうになるんだけど、惑わされないようにして。ちゃんと自分のペースで集中してやりたいなと。うるさいとか思うんじゃなくて(笑)。良い意味で負荷をかけられていると思っています。この負荷を乗り越えてやっていくんだと。

渡辺 そういう意味では僕は飲み込まれてますね(笑)。

尾方 でもそっちの方が土田さんはうれしいんじゃないかな。

 

渡辺 僕は昔からの課題ですけど、リラックスして稽古するっていうことは心がけています。でもいくら言い聞かせていても、稽古が始まった瞬間、そんなこと忘れて緊張しちゃうんですよね。

尾方 だったら本番の方がリラックスできるんじゃないの?

渡辺 たしかに! 逆に変な緊張感を持ち込まずにできるので本番はあんまり緊張しないですね。本番って、やってきたことを出すだけっていう開き直りがあるんです。でも稽古場は試されている部分が多いなって……そう思うと緊張しますね。

劇団員だけの稽古ですが稽古場の雰囲気はどうですか?

尾方 前回とそんなに違わない気がする。前回、みんなは客演だったわけだけど、客演だからとか、劇団員だからとか、そういうことでやり方が変わるわけじゃないから。それに前回だって劇団員になる前提でやってるからね。

渡辺 前回は、金替さんと水沼さんとはほぼ初対面だったんで、人見知りはしましたね。でも今年は稽古以外でもいろんな話ができているので距離が近くなったなあと思います。

尾方 そうだよね。まあ1年に1回しか会わないもんね。

渡辺 今年は金替さんの家にお招きいただいて、奥村さんと遊びにいきました。二人はずっと昔話をしてました。僕は聞き役で。

尾方 昔話ばっかりになるんですよ。30年もやってると。これからの事なんて分かんないし。

渡辺 (笑) 。

−お互いの印象を教えてください。

尾方 最初に会ったのは池袋の街中でだね。渡辺君がお客さんで観にきてくれた日にたまたま俺が池袋で歩いていて、声かけてくれたんだよね。

渡辺 高円寺でMONOの舞台を観て、その後に池袋で友達と待ち合わせしてたんですけど……尾方さんを見かけて、つい「尾方さん!」って声かけて。あれはほんとびっくりしました!さっきまで観てた人が街を歩いてたので。

尾方 (笑)。渡辺君は大きいよね。体の大きさは強力な武器だよね。それにいい人のイメージが強く出てる。だから、いい人の役をやるんだろうなあって。個人的にはちょっと嫌な人とかもやって欲しいなあって思います。

渡辺 嫌な人の役ってやったことないかもしれない。

尾方 MONOでは男性陣はかわいい役になっちゃうことが多いから。渡辺くんも今後、かわいい路線でいくかもしれない(笑)。

渡辺 2004年の『相対的浮世絵』を観たのが最初で、憧れがもともとありました。最初は話かけるのも緊張しましたけど、今では一番話しかけやすいですね。

尾方 本当?

渡辺 なんというか……尾方さんは僕のお手本です。お芝居に関してだけではなく、私生活とかも。

尾方 私生活?!

渡辺 昨年、京都での滞在先が同じマンスリーマンションだったのですが、朝はやくから走っている姿を見かけたり、楽屋もすごい綺麗にされているので。見習いたい。「お手本」です。

尾方 (笑)。

―ありがとうございました。そろそろ稽古の時間ですね。

尾方 ありがとうございました。

渡辺 よろしくお願いします!

 

 

 ●尾方宣久が考える“MONOさん家”

 

 ●渡辺啓太が考える“MONOさん家”

土田  波平 立川  お母さん
高橋  フネ 水沼  お父さん
石丸  サザエ 渡辺  兄
金替  マスオ 高橋  妹
奥村  カツオ 土田  父方のおじさん(父の兄)
立川  ワカメ 奥村  父方のおじさん(父の兄)
渡辺  タラちゃん 尾方  母方のおじさん(母の弟)
尾方

 タマ

金替  母方のおじさん(母の兄)
水沼  穴子さん 石丸  いとこ(金替さんの娘)

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